弊所で時々ご相談いただく堤防道路の特殊車両通行許可申請についてご説明します。
堤防道路とは
愛知県の堤防道路といえば、いくつかありますが、ここでご説明するのは庄内川左岸堤防道路です。
庄内川堤防道路は、名古屋市北部から南部の港区へ通じる道路でほとんど信号が無く、大変快適に通行できる道路です。
名古屋市内の街中を通行するより時間も短縮でき、一般車はもちろん多くのトラック、セミトレーラーも通行しています。
一般的に特殊車両通行許可の経路を作成すると名古屋市北部から名古屋市港区方面に行く場合、国道19号、41号、302号線などで経路を作成しますが、実際の通行は堤防道路が大変便利です。
堤防道路の道路管理者
庄内川左岸堤防道路は、愛知県道202号線、106号線、70号線、227号線で構成されておりその道路管理者は全て名古屋市になります。
堤防道路の経路作成
堤防道路のほとんどは、道路情報便覧付図表示システムに収録されていない未収録道路です。
したがって、ほぼ全線個別協議になるため申請時点では許可が下りるかどうかわかりません。
※平成31年度道路情報便覧からここで紹介している堤防道路(庄内川左岸堤防道路)は収録道路になりました。
通行できる車両
堤防道路は、一般的なセミトレーラー(特例8車種)であれば、ほとんどが通行可能です。
橋梁もありませんので重量の制限も特にありません。
また幅広は、299cmまで、高さは4.1mまで(一部区間を除く)許可取得は可能なのでクンロクの海コンも大丈夫です。
ただし、前述したように堤防道路は全線個別協議になるため、必ずしも同様の条件で許可が下りるとは限りませんのでご注意ください。
※平成31年度道路情報便覧からここで紹介している堤防道路(庄内川左岸堤防道路)は収録道路になりました。
道路情報便覧付図表示システムの表示
名古屋市北区から名古屋市港区への堤防道路の通行経路を道路情報便覧付図表示システムで見ると下記のとおりになります。
※画像はクリックで大きく表示されます。
経路の交差点番号
上記の堤防道路の経路の交差点番号は以下のようになります。
「出発地を名古屋市北区(国道41号線 中切交差点、目的地を名古屋市中川区(国道302号線春田交差点)とした場合」
- 5236674748
- 5236673096
- 5236673075
- 5236675742
- 5236673045
- 5236672863
- 5236672760
- 5236672756
- 5236672362
- 5236662444
- 5236660128
- 5236660041
- 5236663061
- 5236563728
- 5236561724
- 5236561437
- 5236561410
- 5236561247
- 5236563177
- 5236561699
- 5236562914
- 5236560860
- 5236564689
- 5236564688
- 5236563608
※平成31年度道路情報便覧からここで紹介している堤防道路(庄内川左岸堤防道路)は収録道路になりました。
そのため交差点番号などは多少異なっております。
堤防道路の道順
名古屋市北部(国道41号線)から名古屋市港区へ通じる堤防道路の道順を実際の画像でご説明します。
運送会社様のドライバーさんなどに伺った堤防道路の参考ルートです。
- 国道41号線を南下し、新川中橋を渡り、中切町の交差点(名古屋市北区光音寺町野方)を右折します。
- そのまま西へ進みます。(名古屋市道 元矢田川第1号線)
- 稲生町の交差点を右方向に進みます。
- 堤防道路が見えてきます。
- 堤防道路に上がります
このまま南下すれば、名古屋市港区稲永町付近までほぼノンストップで通行することができます。
高さ制限のある区間
堤防道路は、交差する道路、鉄道路線などの高架下をくぐり、通行するため一部に高さ制限があります。
下記の区間は3.9メートルの高さ制限があり、3.8メートルまでの一般的なトラックやセミトレーラーでは問題ありませんが、4.1メートルを超えるクンロクの海上コンテナセミトレーラーや重セミなどは、通行できません。
したがって当該部分が経路に含まれていると不許可となってしまいます。
愛知県名古屋市中川区富田町JR高架・近鉄線高架
堤防道路の迂回路
上記の通行不可部分を迂回し、名古屋港コンテナターミナルの方へ向かうには、手前の「横井交差点」を右折(西へ進む)し国道302号方面への通行経路を作成します。
横井交差点 この交差点を右折し、国道302号線(春田1交差点)へ出ます。