NOx・PM法の制定
大都市の大気汚染が問題になる中、ディーゼル車から排出される粒子状物質の削減について、その対策が強く求められていました。
このような背景から平成13年6月に「自動車NOx・PM法」が成立しました。
自動車NOx・PM法とは?
自動車NOx・PM法の正式な呼び方は「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」といい、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の抑制のための法律です。
トラック、バスなどのディーゼル車に対する規制なのでディーゼル規制とも呼ばれたりしますが、ディーゼル車規制条例とは別の法律です。
この法律には、窒素酸化合物と粒子状物質に関する総量の削減基本方針と削減計画、対策地域の自動車の使用規制、事業者排出抑制対策などが掲げられていました。
対策地域
中部地域では愛知県と三重県が対策地域となっており、その対策地域は次のとおりです。
なお東海三県のうち岐阜県は対策地域に含まれていません。(平成27年4月1日時点)
愛知県の対策地域
- あま市
- 安城市
- 一宮市
- 犬山市
- 岩倉市
- 大府市
- 尾張旭市
- 愛西市 (旧海部郡立田村、八開村の地域を除く)
- 稲沢市(旧中島郡祖父江町の地域を除く)
- 岡崎市(旧額田郡額田町の地域を除く)
- 春日井市
- 蒲郡市
- 刈谷市
- 北名古屋市
- 清須市
- 江南市
- 小牧市
- 瀬戸市
- 高浜市
- 知多市
- 知立市
- 津島市
- 東海市
- 常滑市
- 豊明市
- 豊橋市
- 豊川市(旧宝飯郡一宮町の地域を除く)
- 豊田市(旧西加茂郡藤岡町・小原村、旧東加茂郡足助町・下山村・旭町・稲武町の地域を除く)
- 長久手市
- 名古屋市
- 日進市
- 西尾市(旧幡豆郡一色町・吉良町・幡豆町の地域を除く)
- 半田市
- 碧南市
- みよし市
- 弥富市
- 阿久比町
- 大口町
- 大治町
- 蟹江町
- 幸田町
- 知多郡武豊町
- 愛知郡東郷町
- 西春日井郡豊山町
- 知多郡東浦町
- 丹羽郡扶桑町
- 海部郡飛島村
三重県の対策地域
- 桑名市(旧桑名郡多度町の地域を除く)
- 鈴鹿市
- 四日市市
- 三重郡朝日町
- 三重郡川越町
- 三重郡木曽岬町
規制対象車となる車両
トラック、バス、ディーゼル乗用車などで対策地域に使用の本拠の位置を有するものが規制対象車になります。
なお、今後排出基準を満たしていない車は平成14年10月1日以降、対策地域内で登録ができません。
また、新車登録から猶予期間を超えた車は、その後車検を取ることができなくなります。
すでに使用している車両の規制が適用されるまでの猶予期間
- 小型トラック(4・6ナンバー)8年
- 普通トラック(1ナンバー)9年
- 特殊自動車(8ナンバー)10年
- マイクロバス(2ナンバー)10年
- 乗車定員30名以上の大型バス(2ナンバー)12年
ディーゼル車規制条例とは
ディーゼル車規制条例とはディーゼル自動車の運行や乗り入れ規制について規定した条例で、地方公共団体が制定したものです。