特殊車両通行許可の申請書を作成していると重量車のセミトレーラなどの経路作成に頭を悩まされることがあります。
一番の問題は橋梁。
トレーラの総重量が35tを超える頃から、どの経路を選択するか段々難しくなってきます。
あるニュースによると、現在 日本全国に約73万橋の橋があるそうですが、そのうち建設後50年を経過した橋梁の割合は、今後10年以内に全体の44%になるそうです。(2017年現在は20%)
これは、大変なことです。
国土交通省は、早急に対策を進めているようですが、問題は市町村道や都道府県道に架かる橋。
約73万橋のうち70%以上が市町村道にかかる橋で、ほとんど対策が進んでいないとのこと。
近年、通行規制が増加している橋も少なくないそうです。
国土交通省から毎年度、道路情報便覧が更新されるたび、未収録道路が新たに収録道路になっているのは、少しうれしいですが、橋梁に関しては個別協議、D条件(夜間走行)は増えるばかりで減ることはほとんどありません。
道路の老朽化によるトンネル崩落事故などもあり、今後さらに通行条件が厳しくなることは明らかです。
高度経済成長期に建設された橋の数は相当なもので、予算的にも難しい問題かとは思いますが、安全面のことも考えると、より対策を強化していただければと思います。
建設後50年以上経過する社会資本の割合
平成25年 平成35年 平成45年 道路橋 約18% 約43% 約67% トンネル 約20% 約34% 約50% 河川管理施設(水門等) 約25% 約43% 約64% 下水道管きょ 約2% 約9% 約24% 港湾岸壁 約8% 約32% 約58% 国土交通省のHPより引用